サードパーティーCookieのサポートを終了について
Benchmark Email本社のブログ記事 “The Loss of Third-Party Cookies is a Bigger Issue Than You Think” を元に執筆したものです。
今回のサードパーティーCookieの廃止も、Webサイトのトラッキング方法に影響を与えることになると考えられます。
「サードパーティーCookie」とは
・Cookieとは、Webサイトに訪れた人の情報を保管する小さいファイル
・サイトから発行するCookieはファーストパーティCookieと呼びます。これはログイン情報の記録や、自社のサイト内に限ったアクセス解析などに使われます。
実際にサードパーティCookieが全面的な禁止をされるわけではありません。
しかし、数年以内に、ほとんどのWebブラウザがサポートを停止する予定です。
(Webブラウザ「Chrome」のサードパーティCookieサポートについて、2023年半ばから後半までの3カ月で段階的に廃止する見込み)
「サードパーティーCookie」がWebマーケティングにおいて重要な理由
<以前>
産業全体がこの先何年もサードパーティCookieが存在し続ける前提でユーザーにCookieをタグ付けし、分析し、そのCookieに含まれる情報を元にターゲティング広告を表示することで成長してきました。
<今後>
多くのオンラインビジネスがサードパーティCookieをある程度利用し、そのほとんどはWebサイト訪問者の情報を収集することに使われる。
最近訪れたWebサイトだけでなく、訪問者の好みや属性、購入履歴など価値ある情報も知ることができます。(サードパーティCookieの種類によります)
=企業がさらに関連性のある広告を表示し、訪問者に合ったやり方でビジネスを宣伝可能に
Cookie廃止による影響は?
主に、以下の3つの点で影響を及ぼすと考えられます。
■Web広告の効果分析:サードパーティーCookieを基にした分析やアトリビューション(貢献度)が効率的でなくなるため、広告効果を評価することが非常に困難になります。
■Web広告のパーソナライズ化:サードパーティーCookieには閲覧データに関する情報を保管されているため、それに頼っているマーケターにとっては広告をパーソナライズ化することが難しくなる。
■Web広告の表示(基本的なタスクの実行):マーケティングシステムの中には、フリークエンシー・キャップ(ユーザーに対する広告表示回数を制限する機能)のような基本的かつ必要不可欠なタスクをサードパーティーCookieに依存していることがあります。それが問題になる可能性はありますが、ほとんどの技術プロバイダーはこれを回避する方法を見つけているケースが多いでしょう。
<ポイント>
・cookieの中には危険なサイバー攻撃に関連しているものもあり、広告主が保持している個人情報の量に不安を抱いている消費者も増えている。
・この廃止で真のパーソナライズされた広告を作成できなくなる
=Webサイトをより安全で私的なものにしてくれる可能性が高い
https://www.benchmarkemail.com/jp/blog/third-party-cookies/